今回は制作会社に直営業するときに、僕が意識している10個のポイントを紹介します。
現在、僕は合計で3つの制作会社と契約し、定期的にコーディング案件を回してもらっています。
報酬は案件によって変わりますが、クラウドソーシングよりは確実に高単価です。
実際に意識したポイントは本記事の10個だけなので、この通りに行動できれば再現性は高いと思います。
- 脱クラウドソーシングをしたい人
- 制作会社に営業するのが怖い人
- 安定して案件が回ってくる環境が欲しい人
直営業をする制作会社を選ぶポイントは3つ

直営業する制作会社を選ぶときは、最低限以下の3つのポイントを押さえましょう。
3つとも当てはまっていない制作会社への営業は、あまりオススメしません。
- 対面で面接ができる距離感(できれば市内)
- 未経験の正社員コーダーを募集している
- SEOではなくデザインを強みとしている
①対面で面接ができる距離感(できれば市内)
あたりまえですが、対面で面接したほうが採用される確率が高いです。
制作会社は面接する相手の素顔をみれるし、面接を受ける側は会社内の雰囲気をみることができます。
ちなみに、僕は制作会社を探すときは、GoogleMapを使います。
「○○市 web制作会社」で検索をかけると、思ったよりも近くに制作会社が見つかったりします。
「面接が自信ない…」という方は、面接でのポイントも後述しているので、ご安心を。
②未経験の正社員コーダーを募集している
GoogleMapで近所の制作会社をリストアップした次は、ホームページの採用ページを確認しましょう。
外部パートナーを欲しいけど、ホームページには記載していない企業は多いです。
「外部パートナー募集してないやん…」と諦めるのではなく、未経験の正社員コーダーを募集しているか確認しましょう。
未経験のコーダーを募集しているということは、人手が足りていない可能性は高いです。
③SEOではなくデザインを強みとしている
SEOよりもデザインを売りにしている制作会社は、コーディングを外注するところが多いです。
特にグラフィックデザインに定評がある会社ほど、コーダーを募集しています。
ただ、1点だけ注意しないといけません。
デザインを凝っている会社は、その分コーディングの難易度が高いです。
そのため、求められる技術量を実績集を確認し、見極める必要があります。
- GoogleMapを使って「〇〇市 web制作会社」で検索しよう
- 社内の雰囲気や社員を知るために、対面で面接できる距離の会社を選ぼう
- 採用ページで未経験の正社員コーダーを募集しているか確認しよう(パートナー募集をHPに書いてない企業は多い)
- デザインを売りにしている制作会社はコーダーを外注する傾向がある(特にグラフィックに自信がある所は要Check)
制作会社の状況に応じて営業文を変えよう

「毎回変えるのめんどくさいな〜」という気持ちもわかります。
でも、クラウドソーシングで同じ提案文を100通送るより、丁寧に10通送る方が楽です。
ABテストもしやすいので、うまくいかなかった時に改善しやすいです。
以下の4つのポイントは最低限押さえましょう。
- 会社のブログやHPをしっかり読む
- 制作会社が抱えている悩みを予想する
- 悩みを解決できる能力があることを示す
- 挨拶は丁寧に必須項目は箇条書きにする
④会社のブログやHPをしっかり読む
制作会社のホームページやブログには、営業文に約立つヒントがたくさん転がっています。
ホームページの場合・・・
会社の強み、クライアントの業種、社員の職種や人数、1月毎の案件数etc…
実績集の場合・・・
クラスの命名規則、デザインの傾向、スマホ表示にしたときの挙動、WordPressの有無etc…
ブログの場合・・・
使っているツール(デザインツールやエディタ)、コーディングの傾向、社内の雰囲気etc…
ホームページの採用ページには記載していないけど、ブログで外注コーダーを募集していることもあります。
未来のクライアントになると信じて、隅々までチェックしましょう!
⑤制作会社が抱えている悩みや強みを予想する
予想するときは「④会社のブログやHPをしっかり読む」でリストアップした項目を参考にします。
単に「コーダーが足りてないと思い、応募しました!」では、印象が薄いですよね。
さらに興味を持ってもらうために、制作会社が今どんな悩みを抱えているか、どんな強みを持っているか、予想することが大切です。
- 1ヶ月の案件数と社員の数が釣り合ってない気がするな
- 美容院の案件でふわっとした連続アニメーションのサイトが多いな
- ナビゲーションのスマホ表示ちょっと奇抜だな
営業文で活かせそうな部分は、どんどんメモに書き出していきましょう!
⑥悩みを解決できる能力があることを示す
「御社のよく使うアニメーションは実装可能です」
「御社と同じくBEMを使ったクラスの命名規則での実装に慣れています。」
「⑤制作会社が抱えている悩みや強みを予想する」でリストアップした項目を利用しましょう。
わざわざ営業文に書く必要はありません。しかし、スキルがマッチしていることをアピールすることは大切です。
⑦挨拶は丁寧に、必須項目は箇条書きにする
制作会社の業務は忙しいことが多く、ダラダラと長いメールは相手の時間を奪うことになります。
そこで、相手に必ず伝えないといけない項目は箇条書きにすることで、シンプルかつ漏れなく、自分の情報を伝えることができるのです。
「普段の業務がお忙しいかと思いますので、私の自己紹介は簡単に記載させていただきます。お時間がある時にポートフォリオをご参照いただけると嬉しいです。」の一言があると箇条書きでも違和感なく読んでもらえると思います。
- 名前:
- 年齢:
- 所在地(都道府県&市):
- ポートフォリオURL:
- 使用デザインツール:
- 稼働時間:
- 可能な業務:
- 不可能な業務:
ただ、箇条書きで見やすいからといって、なんでも書いていいわけではありません。
制作会社側の気持ちになって、先回りして答えることで必然とメールの回数も減らすことができます。
あと、ネガティブな発言もよくありません(未経験者のあるあるですが)
- 「初心者ですが、頑張ります。」(頑張るのは当たり前。初心者と公言するメリットは無い。)
- 「わからないことは調べて解決します。」(調べるのは当たり前。勉強不足を露呈しているだけ。)
- 「実績はありませんが、やる気はあります。」(模写サイトでもいいから実績は作らないと。やる気があるのは当たり前。)
自分には十分なスキルがあって、問題なく業務をこなすことが可能です。ということだけをアピールしましょう。
- 制作会社のブログやHPを読み込み、相手の強みや悩みを予想しよう
- 自分が強みを活かせること、悩みを解決できることを伝えよう
- 伝えないといけない必須項目は箇条書きでシンプルに
- ネガティブな発言はしない。自信を持ってアピールしよう
制作会社との面接で意識すべき3つのポイント

- 必要事項確認シートを複数枚持っていく
- 出来ること、出来ないことを明確に伝える
- 逆質問を最低でも3つは用意する
存在を忘れられて、契約にこぎつけても案件が回ってこないことはよくあります。
そのため、顔と名前、特徴を覚えてもらうことに全神経を注ぎましょう。
⑧必須項目確認シートを複数枚持っていく
必須項目確認シートに記載する内容は「営業文で箇条書きにした情報+その他やり取りで聞かれた情報」で構いません。
- 無駄なやり取りを最小限に抑え、スムーズに面接を行える
- 相手のことを考えて行動できるというアピールになる
面接の相手が一人とは限らないので、複数枚持っていくことをオススメします。
⑨出来ること、出来ないことを明確に伝える
特に大事なのは、「出来ないことを伝えること」です。
例えば僕の場合、jQueryを使用した実装は出来ますが、生のJavaScriptを扱うことは出来ません。あと凝ったwebデザインも出来ません。
出来ないことも伝えることで、相手に自分のレベル感をちゃんと伝えることができ、能力に見合った仕事を得ることができます。
⑩逆質問を最低でも3つは用意する
僕が今までにした逆質問の例をいくつか挙げておきます。
- エディタの指定はありますか?
- デザインツールは何を使っています?
- 僕以外にも外部パートナーはいますか?
- どんな業種の案件が多いですか?
- 1ヶ月にどれくらいの数の案件を担当していますか?
- コーディングに関して独自のテスト方法などはありますか?
- 簡単なLP案件の場合、納期の目安はどれくらいになりますか?
- チャットツールは何を使用していますか?
- クライアントが参加しているチャットを私が見ることは出来ますか?
「何か質問はございますか?」という質問は面接では100%聞かれます(もはや120%)
その時に「いえ、特にないです」では、印象に残らないし、案件を振ってもらえる可能性は低いです。
- メールでのやりとりをまとめた必須項目確認シートを持参しよう
- 出来ることだけでなく、出来ないことも明確に伝えよう
- 基本的なことでもいいから逆質問は必ず用意しよう
まとめ:制作会社への直営業は数より質!(断言)
最後に本記事の内容をおさらいします。
- GoogleMapを使って「〇〇市 web制作会社」で検索しよう
- 社内の雰囲気や社員を知るために、対面で面接できる距離の会社を選ぼう
- 採用ページで未経験の正社員コーダーを募集しているか確認しよう(パートナー募集をHPに書いてない企業は多い)
- デザインを売りにしている制作会社はコーダーを外注する傾向がある(特にグラフィックに自信がある所は要Check)
- 制作会社のブログやHPを読み込み、相手の強みや悩みを予想しよう
- 自分が強みを活かせること、悩みを解決できることを伝えよう
- 伝えないといけない必須項目は箇条書きでシンプルに
- ネガティブな発言はしない。自信を持ってアピールしよう
- メールでのやりとりをまとめた必須項目確認シートを持参しよう
- 出来ることだけでなく、出来ないことも明確に伝えよう
- 基本的なことでもいいから逆質問は必ず用意しよう
これから制作会社経由の直案件を獲得していきたいと考えている人は、ぜひ今回紹介した10個のポイントを参考にしてもらえると嬉しいです。
提案文を一つ一つ作る癖をつけておくと、制作会社経由以外の案件をとる時に活かせることが多いと思います。
ぜひ手を抜かずに行動してみて下さい。
おわり!